エチルベンゼンは発がん性のリスクが高いため、2012年に塗装作業場内の規制が強化されましたが、塗料・シンナーに使用されるキシレンの中にはエチルベンゼンが50%程度混入している事実があります。エチルベンゼンとして塗料溶剤向けの流通はほとんどありませんが、キシレンが大量に消費されているので、キシレンも規制対象にしなければ
発がん性リスクを回避したことにはなりません。わが社はキシレンフリー=エチルベンゼンフリーのための環境対応溶剤として、芳香族を含まないナフテン100%の「SWA Clean150」を提供しております。
各種規制対策用としてご提案、環境に優しい炭化水素系溶剤です。
エチルベンゼン規制対策(特定化学物質障害予防規則)
キシレン及びエチルベンゼンは含まれておりません。
PRTR対策報告
対象物質は一切含まれません。
有機則対策
労働安全衛生法有機則溶剤中毒予防規則に非該当です。
室内濃度指針対策
シックハウス症候群原因物質及びVOC規制該当物質は含まれません。
特徴
ナフテン100%(キシレン代替)
消防法4類第2石油類
有害物質を含まない(キシレン・エチルベンゼンも含まない)
安定性が高い
機能
芳香族より溶解性は弱いが他の炭化水素系溶剤より強い
灯油を取り扱うのと同じ程度に安全
大気や作業環境に対しての負荷が極めて低い
荷姿
ローリー
ドラム(160Kg)
缶(14Kg)
主な需要分野
製造方法
高沸点芳香族留分を原料として
精密蒸留装置
水素化装置
などのプロセスから製造される環境対応炭化水素系溶剤でナフテン純度が99%以上の製品です。
供給会社:丸善石油化学(株)
製造会社:コスモ松山石油(株)
キシレンなどの芳香族留分を水素化することによって得られるナフテン留分は、発がん性物質を含みません。「SWA Clean150」は水素化工程を経たものです。水素化により二重結合がなくなる分、溶解性も低下しますので、芳香族成分と同様の溶解性を維持するにためには、他の真溶剤との組み合わせが必要です。以下に配合の一例を示します。
主な溶剤組み合わせ例
塗料希釈剤として:
金属焼付塗料・・・・・SWA Clean150: 45% + 酢酸ブチル:45% + 酢酸エチルなど
自動車補修塗料・・・・SWA Clean150: 49% + MIBK:23% + 酢酸エチルなど
木工焼付塗料・・・・・SWA Clean150: 40% + 酢酸ブチル:40% + 酢酸エチルなど
プラスチック塗料・・・SWA Clean150: 10% + 酢酸ブチル:50% + 酢酸エチルなど
ウレタン系防水塗料・・SWA Clean150:100%
洗浄剤として:
印刷機械洗浄・・・・・SWA Clean150: 65% + グリコール類:35%
ブレーキクリーナー・・SWA Clean150: 65% + プロピレングリコール:30% + NPAなど
キシレン・エチルベンゼンフリーとは?
国際がん研究機関(IARC)の物質認定に伴い、厚生労働省は平成24年9月20日付け労働安全衛生法施行令において発がん性リスクの高いものとしてエチルベンゼンを新たに第2特定化学物質(ベンゼン、ホルムアルデヒドなどと同類)に指定しました。
このエチルベンゼンは、塗料など工業用に多く使用されるキシレン(キシロール)に多量に含まれるものであり、キシレン(キシロール)は発がん性リスクの大きな物質となります。